ピエロの赤い鼻 Effroyables jardins / 2003 / France
STORY
小学校教師のジャックは、休みの日は赤鼻のピエロになって、お祭りに来た観客を笑わせていた。そんな父を息子のリュシアンはうんざり顔を見ていた。なんで父はみんなの笑い物になっているのか…。そんな思いでいっぱいの彼に、父の親友アンドレは、ジャックが赤鼻のピエロになった理由を語りはじめる。
道化師になった理由は第二次世界大戦末期の出来事。若きジャックと仲間のいきすぎた行動がトラブルを招き、ドイツ兵に捕らえられる。そこでのドイツ兵とジャックたちのエピソードがこの映画の核。敵対する相手の中に人間らしさを見つけ、ぬくもりを感じるが、ときは戦時中。それは悲しい結末を迎えてしまうのだ。仲間を思う気持ちが、ジャックをピエロにさせていたと知った息子が、父を誇りに思う瞬間が微笑ましい。
『クリクリのいた夏』のジャン・ベッケル監督は、本作でもやさしい眼差しで登場人物を包み込む。劇中エピソードは悲しいけれど、父と息子の関係の修復が救いとなって、見るものを温かい気持ちにさせてくれるのだ。『ピアニスト』のブノワ・マジメル、『ル・ディヴォース~パリに恋して』のティエリー・レルミット、『奇人たちの晩餐会』のジャック・ヴィユレなど、フランスの人気俳優の共演も見逃せない。(斎藤 香)
道化師になった理由は第二次世界大戦末期の出来事。若きジャックと仲間のいきすぎた行動がトラブルを招き、ドイツ兵に捕らえられる。そこでのドイツ兵とジャックたちのエピソードがこの映画の核。敵対する相手の中に人間らしさを見つけ、ぬくもりを感じるが、ときは戦時中。それは悲しい結末を迎えてしまうのだ。仲間を思う気持ちが、ジャックをピエロにさせていたと知った息子が、父を誇りに思う瞬間が微笑ましい。
『クリクリのいた夏』のジャン・ベッケル監督は、本作でもやさしい眼差しで登場人物を包み込む。劇中エピソードは悲しいけれど、父と息子の関係の修復が救いとなって、見るものを温かい気持ちにさせてくれるのだ。『ピアニスト』のブノワ・マジメル、『ル・ディヴォース~パリに恋して』のティエリー・レルミット、『奇人たちの晩餐会』のジャック・ヴィユレなど、フランスの人気俳優の共演も見逃せない。(斎藤 香)
France under occupation by the Germans during WW2: Two men inspired by a free France radio broadcast perpetrate an act of sabotage with unwitting consequences for them and their fellow villagers.
- 監督
- Jean Becker
- 出演
- Jacques Villeret, André Dussollier, Thierry Lhermitte, Benoît Magimel