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サルバドル/遥かなる日々 SALVADOR / 1986 / UK, USA

サルバドル/遥かなる日々

STORY

仕事にあぶれていたフォト・ジャーナリストのリチャード・ボイル(ジェームズ・ウッズ)は、友人のDJ(ジム・ベルーシ)をたぶらかせて動乱のエル・サルバドルへ潜入し、現地の恋人マリア(エルペディア・カリーロ)と再会。やがて左翼ゲリラ側の取材を続ける中、銃弾にたおれた正義派キャサディ(ジョン・サヴェージ)の遺志を継ぎ、マリアの家族ともども彼が遺したフィルムをアメリカへ持ち帰ろうとするが…。
『プラトーン』のオリヴァー・ストーン監督が、その反骨の社会派ぶりを初めて世に知らしめたエネルギッシュな力作。実話の映画化だが、主人公がどうしようもないぐうたら男であるなど、後のストーン映画と共通する部分も多い一方、権力によって恋人との別離を余儀なくされるクライマックスに痛恨の情緒を漂わせているあたり、社会への激しいメッセージと映画的エモーショナルが見事に両立している。(的田也寸志)
from:amazon

An American photojournalist gets caught in a political struggle at El Salvador in 1980.

監督
Oliver Stone
出演
James Woods, James Belushi, Michael Murphy, John Savage

IMDb Rating:

7.5

REVIEW from 「文芸ジャンキーパラダイス」

中米エルサルバドルの軍事独裁政権に対して、農民達が蜂起し始まった内戦に、米国が自国の権益を守る為に介入。アメリカが軍事政権を支援したことで、どんな悲劇が起こったかを報道カメラマンの視点から描いた。米国政府の様々な犯罪が包み隠さず描写されており、よくぞここまで踏み込んで映像化したと思う(かなりCIAの圧力があったと聞く)。とても緊張感のある作品で、上映中は映画を観ていることを忘れ去っていた。メッセージ性とエンターテイメント性を両立させたオリバー・ストーンの大傑作。世界の人々に知らされていなかったエルサルバドルの現実を広く伝えた点で、この映画の果たした功績は計り知れない。
※「神のみ名において、民衆への弾圧をやめるよう私は軍事政府に命令する!」こう訴えていたノーベル平和賞候補のロメロ大司教が、ミサの最中に極右の手で暗殺されるシーン。あそこは何度見ても背筋が寒くなる。
※ジェームズ・ウッズはアカデミー主演男優賞にノミネート。
from : 史上最強の超名作洋画ベスト1000
*本レビューは、「文芸ジャンキーパラダイス」管理人様の許可を得て転載しております。

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