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地雷を踏んだらサヨウナラ One Step On a Mine,It's All Over / 1999 / Japan

地雷を踏んだらサヨウナラ

STORY

70年代初頭、激動のインドシナ半島を駆けめぐった戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の伝記作である。最後に悪名高きクメール・ルージュ(カンボジア大量虐殺を引き起こしたポル・ポト率いる共産党勢力)支配下の遺跡、アンコールワットの撮影に向かった彼は、そのまま帰らぬ人となった。
彼が行方を絶ったまさにその日に生まれ、制作時の年齢が享年と同じ、さらに顔まで似ているという因縁の主演となった浅野忠信が、このうえなく印象的だ。物語では、子供たちとの交歓、べトナム美人との淡い恋、日本への一時帰国時における姉の結婚や、カンボジアでの親友の披露宴といった、ごく平穏な風景の描写がされている。これらが浅野十八番の親しみやすく天真爛漫なキャラクターと相まって、逆に現場の過酷さ、悲惨さを浮き立たせている。
静と動のコントラストが絶妙な、五十嵐匠監督作品だ。(武内 誠)
from:amazon

A biographical film of war photographer, Taizo Ichinose.

監督
五十嵐匠
出演
浅野忠信, 川津祐介, 羽田美智子

IMDb Rating:

6.5

REVIEW from 「文芸ジャンキーパラダイス」

1973年に26歳の若さでカンボジアに散った戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の生き様を描く。彼は内戦状態のカンボジアで、傷ついた子どもや弱者の現状を世界に伝えようとしていた。映画の撮影はカンボジアの現地ロケで行なわれたので非常にリアリティがある。アンコールワットの古代遺跡が眼前に広がった時、主人公と同様、僕もスクリーンの前で息を呑んで固まった。浅野忠信はボクトツとした話し方&抑え気味の演技なのに、とても大きな存在感がある。彼は今の日本映画界の宝だね。
from : 炎のド名作邦画ベスト333
*本レビューは、「文芸ジャンキーパラダイス」管理人様の許可を得て転載しております。

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