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レストレポ前哨基地 Part.2 KORENGAL / 2014 / USA, Italy, Afghanistan

レストレポ前哨基地 Part.2

STORY

前作が2010年に全米公開され、その年のアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー部門にノミネートされて間もなく、監督二人のうちティム・ヘザリントンがリビアの内戦を取材中に亡くなった。ヘザリントンと一緒にリビアへ行く予定だったセバスチャン・ユンガーは、所用で直前にその仕事を断ったこともあり、深い罪悪感に苛まれたという。なお、ユンガーはヘザリントンの死後、彼の足跡を知らしめる役割を自分が担うためにも、いつ命を落とすかもしれない従軍記者の仕事を辞めている。
生前のヘザリントンとユンガーは、前作で入れられなかったシーンを使って続編を作ろうと話していたが、残されたユンガーにとって映像素材を見直すことは過去に戻るようで辛く、作業ははかどらなかった。しかし、2013年にヘザリントンについてのドキュメンタリー『Which Way is the Front Line From Here? The Life and Time of Tim Hetherington』を完成後、ユンガーは編集に着手した。前作はナショナルジオグラフィック社に配給を任せたが、今作は45日間のクラウドファンディングを行ない、目標の7万5千ドル(約 900万円)を上回る11万7千ドル(約 1,400万円)を集め、完全にインディペンデントの配給・宣伝で2014年5月30日にアメリカで公開した。
パート1でも編集を担当したマイケル・レヴィ—ンの提案で、ユンガーが前作公開と同時に出版した「WAR」(ヴァニティ・フェア誌に掲載された戦地リポートに加筆した本)の三部構成 “Fear(恐怖)”“Killing(殺し)”“Love(仲間への愛情)”を倣い組み立てていったという。また、ユンガーは本作を、「兵士たちが戦場でどんな体験をくぐり抜けてきたのかを、彼ら自身が理解する上で助けになればとの思いで作った」と語っている。それは、コレンガル渓谷から帰還後にPTSDに苦しみ、パニック障害やアルコール中毒などになっている兵士たちの姿を、実際に見たからでもある。また、ユンガーは本作公開時にTED Talksに出演し、「なぜ退役軍人は戦争が恋しくなるのか」という演題で、アメリカ社会が抱える帰還兵の問題について講演している。その中でユンガーは、兵士たちが懐かしむのは、普通の社会で生まれる友情とは異なる仲間たちとの強い絆であり、一般社会に戻ってきて感じる疎外感が彼らを苦しめている、と述べている。
from:映画『レストレポ前哨基地』Part.1&Part.2 公式サイト

Korengal picks up where Restrepo left off; the same men, the same valley, the same commanders, but a very different look at the experience of war.

監督
Sebastian Junger
出演
LaMonta Caldwell, Miguel Cortez, Stephen Gillespie, Aron Hijar

IMDb Rating:

6.8

作品詳細リンク

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